予防歯科

予防で歯を守る

かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されました

平成28年度10月より、当院は厚生労働省より

「より専門的に予防のための定期管理(メインテナンス)を行うかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されました。

当院は、これまで、近隣の皆さまのかかりつけ歯科医院として、患者さまにご満足いただける診療を目指してきました。世界レベルの最新機器や設備、医療技術はすべて患者さんのためにあります。

世界最高水準の歯科治療だけではなく、治療が終了するのをスタートとして、むし歯や歯周病にならないようなプログラムで予防にも力を注いできました。そして、当院に通院が不可能になった患者さまにも、終生ご自分のお口でおいしく食事ができるよう在宅診療部門の拡充を図ってきました。

この認定をうけ、重症化の予防のため、原則としてかかりつけ医の指示のもと、医療管理メンテナンスを長期的に行うものと定めており、当院もその方針を遵守します。これからも、皆さまのかかりつけ歯科医院として、健康寿命の延伸とお口の中からはじまる健康のために最先端の歯科医療の提供、予防歯科の確立を目指してまいります。

予防のための、かかりつけ機能強化型歯科診療所とは?

厚生労働省が新たに定めた、むし歯や歯周病の重症化予防のための画期的な新制度です。
全国約70000件の歯科医院の2%が認定される予定です。

お口の健康とは「むし歯や歯周病のない状態を保つ」だけではなく「満足に噛め、発音や見た目にも不自由がない」、すなわち生活の質を保つことであるという方向に考え方が大きく変わってきました。そのためには来院した患者さんの歯だけを見るのではなく、ときには他の医療機関などとも連携し、必要に応じて適切な歯科医療サービスを提供できる歯科診療所が求められています。 これはかねてより当院が掲げてきた理念とも合致するものです。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されるためには

  • 歯科外来診療の安全対策に係る研修を 受けている常勤の歯科医師がいること
  • 高齢者の口腔機能管理に係る研修を受けている常勤の歯科医師がいること
  • 予防やメンテナンスができる常勤の歯科衛生士が勤務していること
  • 在宅医療を行う医科や緊急時の連携している介護・福祉関係者・保険医療機関があること
  • 緊急時に対応できる設備・器具(AED、救急蘇生薬剤など)・体制が用意されていること
  • 滅菌、感染防止に必要な設備を完備していること
  • 訪問歯科診療や歯周炎のメンテナンスなどの維持管理を継続的に行ってきた経験
  • 医院の敷地内が禁煙となっていること

など、厚生労働大臣が定める施設基準に適合している場合に認定されます。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」が患者さんにできること

厚生労働省によるかかりつけ機能の強化では、重症化予防のため原則としてかかりつけ医の指示のもと、メインテナンス医療管理を長期行うものと定めており、当院もその方針を遵守いたします。

現在の通院状況と比較して来院回数や通院費が変わってくる場合もございますが、上記の理由によるものとしてご了承いただきたく存じます。

当院は今後もメインテナンスを行う、かかりつけ歯科医院として益々の医療機能と品質の向上に鋭意、積極的に取り組んでまいります。

毎月保険でフッ素塗布が行えます!

フッ素は、歯を硬く強くし、むし歯になりにくくするためのお薬です。
方法はフッ素を歯の表面に塗ります。フッ素塗布は定期的に塗布することが有効です。

厚生労働省より「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されている当院では、子どもだけでなく大人も毎月フッ素塗布に健康保険が適用されます。

フッ素塗布は特に、歯が生えて間もないお子さんのむし歯予防には非常に効果的です。
歯磨きとお薬の力を合わせて行くことで、よりむし歯になりにくい環境をつくっていきます。

歯周病のリスク検査

レントゲンによる検査

歯周病は、歯周病の原因菌により歯を支える骨が破壊される病気です。一度破壊された骨は元に戻すことができません。そのため歯周病のリスクを知るためには、X線撮影をしてどこまで骨が破壊されているのか知ることが、それ以上に悪化させないためのリスクヘッジになるのです。それぞれの患者さんの歯周病のリスクを調べるために歯周組織検査と同時に歯と歯肉の内部の骨の状態を調べるX線写真検査はとても重要です。

プロービング

歯周組織の検査をするために、プローブという先端に目盛がついている器具を使い、歯と歯ぐきの間の溝の深さを測ります。歯と歯肉の間には溝があり、健康な歯では溝の深さが2~3mm程度ですが、歯周病を発症して歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶けたりすると、歯と歯肉の間の溝は深くなり、4mm以上になるとリスクが高い歯とされます。また、歯の溝の深さを測るのと同時に、プロービング時の出血の有無もチェックします。歯ぐきの腫れなど表面上は問題なく見えても出血が見られる場合は、歯周ポケット内部で炎症が起きていることがあります。

歯のぐらつき

歯周病が進行すると、免疫作用により歯を支える周りの骨(歯槽骨といいます)や歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜が溶かされます。歯周組織の破壊が進むと、支えを失った歯はグラグラと動揺し始め、やがて抜け落ちてしまいます。この動揺検査は歯科衛生士が手指でチェックをして、動揺の程度や方向を分類してリスク評価をします。

スケーリング・ルートプレーニング

歯周病の原因は、むし歯と同じく歯の表面に付着したバイオフィルムの中で繁殖する細菌です。バイオフィルムは唾液中の栄養と結びついて石のように固い物質になります。これが歯石です。歯石の表面の凹凸に細菌が付着しやすく、歯ブラシの先が届かない凹凸の中で繁殖した細菌が歯周病の原因になります。

そのため、バイオフィルムを破壊するだけではなく歯石の中の細菌も除去しなければ、歯周病の進行を止めることができません。

歯周病の原因となるバイオフィルムが増殖している場所は、歯と歯肉の間の歯周ポケットの中ですから、患者さんが歯ブラシしただけでは除去することはできません。

そのため歯周ポケットの中でバイオフィルムが歯石となって歯の根に付着するのです。

歯石となったバイオフィルムは強固に歯に付着しているため、スケーラーという専用の器具を使用して取り除くスケーリングをした後、歯の表面をツルツルに滑らかにしてバイオフィルムが付きにくくするルートプレーニングをおこなうことによって歯周病の進行のリスクを軽減することができます。

スケーリング

スケーリングとはスケーラー(あるいは超音波スケーラー)と呼ばれる金具を使って、歯肉縁上および歯肉縁下の歯面からプラーク(歯垢)、付着物、および歯石を除去することをいいます。

ルートプレーニング

ルートプレーニングとは、スケーリング終了後に、歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去し歯根面を硬く滑沢な面に仕上げることをいいます。

ルート(歯根部)をプレーニング(平らに)することはとても重要であり、これがでこぼこのままだと歯根部のむし歯の原因になります。

PMTC

プロのクリーニングを受けたことはありますか?

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)というのは、歯科医や専門の歯科衛生士などが行うお口の清掃プログラムのことです。
歯や歯肉の清掃を専門の器具を使って丁寧に行いますから、予防効果が高いだけでなく、とても気持ちがいいものです。痛みなどはまったくありません。

歯の周囲には歯ブラシでは落とせない汚れがあります

むし歯・歯周病はプラークが原因で引き起こされる疾患ですが、近年、歯の表面に付着し成熟したプラークは、「細菌バイオフィルム」であることがわかってきました。
細菌バイオフィルムとは「多種多様の細菌が複雑にからみあってきわめて安定した集落を作り、一種の共棲関係にあるような状態」をいいます。このフィルムは、細菌が分泌する多糖体に守られ、強力に付着するため、歯ブラシではなかなか取り除くことができません。
また、他の異物の侵入を拒否する性質があるため、付け薬、うがい薬などの効果も限定的です。(図1)
PMTCはこのバイオフィルムをはがしとる手段として、最も能率的かつ効果的な方法と考えられています。(図2)

長い間歯の表面に付着している細菌(プラーク)は、歯ブラシでは落せないものがあります。

【写真1】磨ききれない汚れ

磨きにくいところの汚れもプロがクリーニングします。

【写真2】磨きにくいところ

PMTCの流れ

体験してみよう プロによる歯みがき

1.歯や歯肉の状態をチェック
歯垢や歯石の付き具合、歯ぐきの状態などをチェックします。その方の状態にあった道具や研磨粒子などを選びます。染め出しなども場合に応じて行ないます。

PMTCの流れ

2.歯と歯の間をきれいに
当歯科クリニックでは、まずクイックジェットクリーナーを使用してステイン、歯垢、たばこのヤニなどを除去します。通常の方法で行うより約半分以下の時間で綺麗にクリーニングする事が出来ます。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。
歯肉のマッサージ効果も期待できます。

PMTCの流れ

3.歯と歯肉の間、歯の表面をきれいに
歯の表面のでこぼこをなくすため、ゴムのカップ状の器具で磨きます。
研磨剤は、粒子の粗いものから使い細かくしていきます。

PMTCの流れ

4.研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布
研磨剤を落とした後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素を塗ります。

PMTCの流れ

もちろん!プラークコントロール(歯の汚れの除去)にはセルフケアも必要

ご自身による歯磨きは何といってもプラークコントロールの基本です。
歯の健康を維持するためには、歯磨き(セルフケア)とPMTC(プロのケア)とがうまくバランスがとれていることが大切です。
ご自分で磨けるところは、頑張って磨きましょう。歯磨きの方法などについてはご指導します。ご不明な点はお気軽におたずねください。

定期的にクリーニングしよう

美しい口元や健康な歯を維持するには、定期的なクリーニングが必要です。
むし歯や歯周病を予防するポイントは、プラークの増殖を抑制し、歯や歯肉に悪影響を及ぼさないようにいつもコントロールすることです。
ご自分ではどうしても落とせない汚れを、私たち専門家が定期的にクリーニングします。
頑固な汚れが付着するまでの期間は人によってさまざまです。あなたに合ったリコール間隔を守り、お口の健康を守りましょう。

Q&A

Q1.PMTCって何?

Professional Mechanical Tooth Cleaningの略。
歯科医師、歯科衛生士などの専門家により、さまざまな器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面とその周辺のプラーク(歯垢)を除去する方法です。約20年ほど前にむし歯、歯周病の予防管理を目的として北欧でシステム化され、現在多くのリサーチに裏付け られて着実な臨床実績を上げています。

Q2.PMTCはどんな効果があるの?

歯の表面がツルツルして気持ちいいばかりでなく、プラークに含まれる雑菌を落とすことによるむし歯・歯周病予防の効果があります。
また、歯肉の腫れや痛みを抑え、苦痛緩和、歯の延命効果も期待できます。

Q3.PMTCだけで、むし歯や歯周病は治るの?

PMTCはあくまでケア行為ですから、それだけでは病気は治りません。しかし、プロのクリーニングによってお口の中の細菌のレベルが低くなれば、それだけ治療成績も良くなります。

Q4.PMTCを行うのに最適な年齢はありますか?

年齢によって早すぎる、遅すぎるといったことはありません。プロのクリーニングは、いつから始めても一定の予防効果が期待できます。大切なことは間隔を決めて定期的に行うことです。

Q5.PMTCで歯は白くなりますか?

歯の表面の着色は落とすことができますが、歯の色そのものは変わりません。

Q6.PMTCは何回かかるの?

ケースにもよりますが、通常1回から3回くらいかかります。1回のチェアータイムは約30分から1時間を予定してください。

Q7.PMTCはどのくらいの間隔で行うのですか?

その方のリスク(歯や歯肉の強弱、細菌の強さ、唾液の量、着色の程度、生活習慣など)によってさまざまですが、一般的には3~4ヵ月に1回の割合で行います。

Q8.PMTCって痛くないの?

歯のクリーニング専用に開発された特殊なブラシやゴムのカップなどを使うので、痛くありません。PMTCの特長は爽快感と快適さにあります。

Q9.PMTCはだれが行うの?

歯科医師が行う場合もありますが、通常歯科衛生士が行います。

Q10.PMTCにかかる費用は?

患者さんのリスク、歯の汚れ具合などによって、さまざまなケースがあります。詳しいことはご相談ください。

プラークコントロール

プラークコントロールは、歯に付着したプラーク(歯垢)の量を減らすことです。
プラーク中の細菌が産生する「酸」や「毒素」がむし歯や歯周病の主な原因となるため、プラークコントロールをしっかりと行って細菌の数を減らせば、むし歯や歯周病を予防・改善させることができます。

規則正しい食生活

食事をコントロールしてむし歯予防

食事の回数が多いと、口腔内が酸性に傾き歯を溶かしていきます。これを脱灰といいむし歯の原因につながります。

ステファン曲線
  1. 決まった時間に規則正しく食事をとり、できるだけ間食をしない。
  2. ダラダラと長時間食べず、短時間で済ませる。
  3. 就寝中は唾液の量が少なくなるので、寝る前は何も食べないようにする。
  4. 歯磨きは食事後30分以内に行う。

フッ素

歯みがき剤もフッ素入りのものを

歯みがき剤も、フッ素の入っているものを選ぶことで、日ごろからの歯質強化につながります。
当歯科医院でも、歯科医院専売の歯みがき剤をいくつか取り扱っております。
お帰りの際、ご相談ください。

シーラント

乳歯は、永久歯にくらべるとミネラル分が少なく、むし歯になりやすい傾向があります。特に、かみ合わせのせまい谷底には、むし菌や食べもののカスがたまりやすく、その谷底の下に一段とやわらかい狭く深い溝があって、そこからむし歯になることが多いのです。歯みがきを十分に行っても、その溝の中にはブラシの毛先は届きません。

そこで、かみ合わせ部分のむし歯を未然に防ぐために、乳臼歯と第一大臼歯には予防的にフタをしてしまう小窩裂溝填塞=シーラントという処置をすることがあります。 このシーラント処置は、外から見ただけではなくむし歯にかかりやすいと診断した場合に行います。

もちろんこの処置は、定期的に管理することを前提にした処置です。シーラントをすればむし歯にならないわけではなく、あくまでも、むし歯になりづらい環境をつくることが治療の第一歩とご理解ください。

歯の溝はむし歯になりやすい

生えたての歯は柔らかく、むし歯に抵抗力がなく非常に弱いものです。
歯の溝には、歯ブラシでは届かないほど細かい割れ目があり、そこからむし歯になることが非常に多くみられます。
そこで予防的に、溝につめ物をすることで、生えて間もない歯を守るのがシーラントです。
つめ物は、歯と同じ色のものを使います。
つめ物といっても、溝に一層流すだけなので全く目立ちません。
子供の歯をむし歯から守る手段としてシーラントは非常に有効な予防法です。

シーラント治療の流れ

  1. 歯を専用のブラシできれいにします
  2. 探針(歯科用の金属の器具)で、歯の溝をきれいにします
    (超音波洗浄を行なう場合もあります)
  3. シーラント材で、歯の溝をうめます
  4. 光をあて、シーラント材を固めます
  5. 咬み合わせのチェックをします

歯周病について

歯周病とは、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)や歯石の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯と歯肉の境目についた歯垢や歯石から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えているまわりの組織をじわじわと壊していき、最悪の場合、歯が抜けてしまいます。

日本人の成人の80%がかかっているといわれる歯周病。進行した歯周病は口臭の原因になるばかりでなく、出血や歯のグラグラの原因になります。そして最後は抜歯へと至る怖い病気です。特に歯石の表面にはバイ菌がべっとり。まずは歯石の除去から始めましょう。
環境が整えば、失ってしまった骨を再生させることも可能です。ぜひご相談ください。

セルフケア

数年前にアメリカの歯周病学会のスローガンに”Floss or Die?(フロスするか、さもなければ死か)”というスローガンがあったそうです。
ちょっと大げさだなぁ、と思われるかもしれません。
しかし歯周病と全身疾患とは非常に密接な関係があることが今日証明されています。
歯ぐきには毛細血管が網の目のように張り巡らされています。そして歯ぐきの下に歯石が隠れていて、その表面に歯周病菌が生息していると、歯周病菌は歯ぐきの毛細血管から全身の血管に流されていきます。そして最終的に重篤な心疾患を引きおこすリスクが指摘されています。
また歯周病は糖尿病を悪化させたり、肺炎を引き起こすことも知られています。
歯周病はセルフケアと適切なメインテナンスにより予防、もしくは進行をコントロールできる病気です。
まずはご相談ください。

歯周病の進行過程

正常な場合

歯周ポケットは1~2㎜

歯周炎

歯周ポケットは2~3㎜

軽度歯周病

歯周ポケットは3~4㎜

中度歯周病

歯周ポケットは5~6㎜

重度歯周病

歯周ポケットは6㎜以上

歯周病末期

自然に抜けてしまいます

危険信号は?

  • 毎日の歯磨きで出血する
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 歯肉が何となくゆるんでいる感じがしたりする
  • 口臭が続いていて気になる
  • 何となくどこか、痛い・かゆい・不快だと感じる
  • 歯がぐらつく
  • 歯が伸びてきた
  • 歯の位置が移動してきた

こんな症状のあるかたは要注意です。

歯周病は最初、痛みを伴わずに進行していきます

ほとんどの人は、歯肉から血が出る。腫れた。
といった自覚症状を感じてからはじめて来院されますが、このような症状があるときは、かなり進行した状態です。
歯周病は歯磨きでは防げません。
毎日の歯磨きをしていれば歯垢の除去はある程度可能ですが、歯石の除去は歯ブラシではできません。
歯石は一度できると歯の周りに軽石のような性状で強固に歯に付着します。

歯周病の治療と予防

歯石除去

定期的に歯科医院にお越しいただき歯石を除去することはとても大切です。
歯周病はある程度病状が進行が進行しないと症状を現さない、非常に怖い病気です。
歯石は歯と歯ぐきの境目付近から作られ始めます。そして知らないうちにどんどん歯ぐきの下へ。歯石は「歯の石」と書くくらいですから、その表面はザラザラ。汚れも付きやすくなり、バイ菌の格好のすみかになります。つまりお口の中に排せつ物があるのと大差ない状態になってしまいます。
どんなに歯磨きが上手な方でも、磨きにくいところには気づかずに歯石はできてしまうもの(実際私たちは定期的に取っています)。
歯周病の治療の第一歩はセルフケアと歯石の除去から。私たちと二人三脚でいっしょにがんばりましょう。

歯周病は全身に影響を及ぼします

歯周病は歯を失う大きな原因です。歯は食べ物がはじめて出会う「消化器」であるだけに歯周病で歯を失うと、からだ全体に大きな影響が及ぶ可能性があります。そして今、歯周病が全身のさまざまな病気に関わっていることが分かってきました。

歯周病対策で健康力アップ

歯の病気とからだの病気

脳…認知症

噛むことが脳を活性化することがわかってきています。噛むことによる刺激で学習能力に深く関わる伝達物質が増えます。

肺…肺炎

“誤嚥性肺炎”とは、食べ物や唾液が誤って肺に流れ込むことで、口の中の細菌によっておこる肺炎をいいます。高齢者、寝たきりの人や、脳卒中の後遺症などで飲み込む力が衰えている人に多く発生しています。

心臓…狭心症・心筋梗塞

歯周病菌が動脈硬化をおこしている血管に付着すると、血管を狭める作用を促進すると考えられています。

すい臓…糖尿病

歯周病は糖尿病を悪化させます。インスリンの活性を干渉し、血糖値のコントロールが不十分となり糖尿病を悪化させます。

骨…骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、骨の密度が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気。骨粗しょう症の人が歯周病になると、歯を支える骨が急速にやせてしまいます。

おなか…肥満・メタボリックシンドローム

噛むことが肥満を防ぐメカニズムもわかってきています。“一口30回噛む”ことは肥満予防法として、厚生労働省でも取り上げられています。

子宮…早産・低体重児出産

妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく生まれたり、早産になるリスクが高まることが知られています。